「おい、お前ら。今日は待ちに待った
の復帰日だ。前回はむさ苦しい男3人だけでエンドの全ロス体験談を語るという地獄のような講義だったからな。やはり画面には一輪の花が必要だ」
「こんにちは、
です!前回はお休みしちゃってごめんなさい。実は1.21.4のアップデートで追加されたペールガーデンに夢中になっちゃって、可愛いペールオークの白い木材と吊り苔をたくさん集めていたんです!今日からまたよろしくお願いしますね!」
「うおおおおおん!
ちゃーーん!僕の乾ききった、そして人間不信でズタボロになった心にオアシスが帰ってきたよぉぉ!君の純粋な笑顔だけが、今の僕の唯一の救いなんだ!」
「汚い涙と鼻水を撒き散らしながら近づかないでください。そして、人間不信でズタボロとは穏やかではありませんね。前回の講義でエンドの奈落に全財産を落として心が折れたのは知っていますが、今回はまた別の絶望を味わったという顔をしていますよ。何があったんですか?」
「実は僕、心機一転しようと思って、公開マルチサーバーに初めて参加してみたんです。一人で寂しくブランチマイニングをするのはもう嫌だ、大勢のクラフターたちと協力して、あわよくば可愛い女の子のプレイヤーと運命の出会いを果たして、一緒にマイクラ内で結婚式を挙げるんだ!って夢を見てログインしたんですよ。……でも、そこで待っていたのは、人の皮を被った悪魔だったんです」
「なるほど。公開マルチサーバーの洗礼を受けたわけだな。お前ら初心者は、YouTubeのほのぼのしたマルチ実況動画を見て、マルチサーバー=みんなでワイワイ楽しい場所、と勘違いしがちだ。だが、身元確認のない公開サーバーの実態は、騙し、略奪、そして初心者狩りが横行する世紀末の荒野だ。今日は
の無残な体験談を通して、マルチサーバーに潜む罠と、他人に騙されて全ロスしないための絶対防衛マニュアルを講義する。心して聞けよ」
1. マルチサーバーへの憧れと、世紀末の荒野
「まず、お前が参加したのはどんなサーバーだ? マイクラのマルチサーバーには、経済サーバー、PvP(対人戦)サーバー、ミニゲームサーバーなど様々な種類があるが」
「僕が選んだのは、ルールが緩めの『生活・建築サバイバルサーバー』です。PvPは原則禁止、みんなで仲良く街を作ろう!という紹介文が掲示板に書いてあったんです。僕はスポーン地点に降り立ちました。そこには立派な噴水広場があって、お店みたいな建物がたくさん並んでいて、『うおおお!これがマルチか!』って感動しましたよ」
「生活サーバーのスポーン地点(初期リスポーン場所)は、サーバーの管理者が綺麗に整備していることがほとんどですからね。しかし、その安全地帯(保護エリア)を一歩出れば、そこは無法地帯です。初心者から物資を巻き上げようとするハイエナたちが目を光らせています」
「まさにそれです。僕は保護エリアを抜けて、自分の家を建てるための土地を探しに森へ入りました。でも、マルチサーバーは時間の経過が止まらないので、すぐに夜になってしまったんです。僕はまだ木の剣と石のツルハシしか持っていなくて、松明もありませんでした。あっという間にゾンビとスケルトン、そしてクリーパーに囲まれてしまいました」
「ええっ!裸で夜の森を歩くなんて自殺行為ですよ!私だったら絶対に穴を掘って朝まで引きこもります。
さん、大丈夫だったんですか?」
「もうダメだ、開始10分で死ぬ!と思ったその時です。暗闇の中から、青白く光るエンチャント付きのネザライト装備に身を包んだプレイヤーが、エリトラで颯爽と舞い降りてきたんです!その人は、持っていた輝く剣で群がるモンスターたちを瞬く間に一掃してくれました。僕の命の恩人です。キャラクターの名前は『Angel_Heart(仮名)』でした」
2. 女神(?)の降臨と、恐怖の餌付け(餌撒き)
「Angel_Heart……。名前からして既に地雷の匂いがプンプンするな。で、そのエンジェル様はどうしたんだ?」
「彼女(※僕の脳内では完全に可愛い女の子に変換されていました)は、僕の目の前でしゃがむ動作(シフトキーの連打)をしました。マイクラにおける『こんにちは』とか『敵意はないよ』の挨拶ですよね!僕も必死にシフトを連打して挨拶を返しました。すると彼女は、インベントリからポンポンとアイテムをドロップしてくれたんです」
「ほう。何をくれたのですか?」
「鉄装備一式と、鉄の剣、そして焼いたステーキ1スタックです!しかも、装備には金床でわざわざ『初心者さん応援セット♪』って名前が付けられていたんです!僕は感動して涙が出そうになりました。マルチサーバーってなんて温かい世界なんだ!この天使みたいなプレイヤーと仲良くなりたい!って本気で思いましたよ」
「わぁ、すごく優しい人ですね!私もマルチサーバーに入った時、先輩プレイヤーさんからパンをもらったことがあります。そういう親切って、すごく嬉しいですよね!」
「
、お前は純粋すぎる。現実でもそうだが、見ず知らずの他人に突然価値のあるものをタダで渡してくる奴には、必ず裏があると思え。これは善意の押し売りではない、相手を信用させるための餌付け(餌撒き)だ。数百時間プレイしているベテランにとって、鉄装備一式などゴミ同然だ。そのゴミで『信用』という最高の獲物を釣るための投資なんだよ」
「そんな……あの時の僕は、疑うことなんて1ミリも知りませんでしたよ!チャットで『ありがとうございます!神様!』って打ったら、Angel_Heartから個別のダイレクトメッセージ(ウィスパー)が来たんです。『初心者さん?よかったら私の拠点に来ない?余ってるダイヤのおすそ分けしてあげる!』って」
「完璧な詐欺のテンプレですね。『ダイヤをあげる』という言葉は、マルチサーバーにおいて最も危険な甘い罠です。そしてお前のような、欲望と下心で脳みそがトロトロに溶けた人間は、その言葉にホイホイとついて行ってしまうわけです」
「はい、その通りです……。僕は『行きます!一生ついて行きます!』と返信して、彼女の背中を追いかけ始めました」
3. 秘密のVIPルームへの招待と、高まる信頼感
「それで、そのエンジェルの拠点まではどうやって行ったんだ? エリトラを持っているプレイヤーの移動速度に、初心者が走ってついて行けるわけがないだろう」
「そこが彼女の憎いところなんです。彼女はエリトラで遠くまで飛んでいくのではなく、僕の走るペースに合わせて、時々振り返って待っていてくれたんです!僕が崖を登れなくて手間取っていると、上から水入りバケツで水流を流して登らせてくれたりして。その気遣いに、僕の彼女への好感度は限界突破していました」
「えっ、そこまでしてくれるなら、本当に優しい人だったんじゃないんですか?わざわざ足手まといになる初心者さんを待ってあげるなんて、悪い人には思えませんけど……」
「
、それがサイコパスの心理操作(マインドコントロール)だ。道中で親切を重ねることで、ターゲットの警戒心をゼロにする。これから自分が手を下す獲物が、自分を100%信用して無防備についてくる様子を見るのが、彼らにとって極上のエンターテインメントなんだよ」
「
さんの言う通りでした……。10分くらい歩いた後、山を越えた先に、巨大で美しいお城が見えてきました。1.21.4のペールオークの白い木材と、深層岩タイルを組み合わせた、ものすごく洗練された建築でした。『ここが私のお城だよ。入って入って!』とチャットが来て、僕は招き入れられました。内装も完璧で、こんな神建築を作れる人に悪い人はいない!と確信してしまいました」
「建築の腕前と人間性は比例しません。歴史上の独裁者たちも、美しい建築を好んだものです。城の中に入って、どうなったのですか?」
「彼女は僕を城の奥深く、地下室へと案内しました。地下へ続く階段を降りると、そこには長い廊下があり、突き当たりに重厚な鉄のドアがありました。彼女はドアの前で立ち止まり、チャットでこう言いました。『この鉄のドアの奥の部屋が、VIP専用の宝物庫だよ。中にダイヤのチェストがあるから、一人で入って好きなだけ持っていっていいよ。手前の感圧板を踏むとドアが開くからね』と」
「鉄のドア……感圧板……。なんだか、嫌な予感がします。私、そういうの動画で見たことがあります。踏んじゃダメなやつじゃないですか!?」
4. 絶望の「ダイヤチェスト」と巧妙なレッドストーントラップ
「おい
、お前、まさかその怪しすぎる感圧板を何の疑いもなく踏んだのか?」
「踏みましたよ!だってエンジェルちゃんが『持っていっていいよ』って言ってくれたんですから!僕はダイヤの剣とダイヤのツルハシを作る自分を想像しながら、ルンルン気分で木の感圧板を踏みました。ガチャン!と鉄のドアが開き、僕は小走りで中に入りました」
「そして、入った瞬間に背後のドアが閉まり、閉じ込められた、と」
「そうです……。部屋の中には、本当にポツンとチェストが一つ置かれていました。でも、僕がチェストを開けようとした瞬間、『カション!』というピストンの動作音が部屋中に響き渡ったんです。え?と思った次の瞬間、僕の足元の床がスライドして消滅しました」
「典型的な落とし穴トラップだな。感圧板の下にレッドストーン回路が仕込まれており、プレイヤーが部屋の中央に進んだタイミングで、遅延回路(リピーター)を経て足元の粘着ピストンが作動し、床が引かれる仕組みだ。マイクラのトラップの基礎中の基礎だが、引っかかるバカがいるからトラップ職人はやめられないんだろうな」
「僕は『うわああああ!』と叫びながら、深い深い縦穴を真っ逆さまに落ちていきました。Y座標が一気に下がり、このまま地面に激突して死ぬんだ!と思いました。……でも、違ったんです。激突する寸前、僕の体はフワッと柔らかいものに受け止められました」
「えっ?助かったんですか!?下にスライムブロックか、お水があったんですか?」
「いいえ……僕を受け止めたのは、幾重にも張り巡らされたクモの巣(クモの巣ブロック)でした。僕はクモの巣に絡め取られ、身動きが取れなくなり、ただただ、じわじわとゆっくり下へ落ちていく状態になりました。そして、視線を下に向けると……クモの巣のさらに下、穴の底には、赤々と煮え滾るマグマの海が広がっていたんです!」
5. 地獄の釜茹でとサイコパスチャット
「なるほど、非常に悪趣味で手の込んだトラップですね。ただ落下死させるのではなく、クモの巣を使って落下速度を極限まで落とし、被害者に自分がこれからマグマで焼け死ぬという確実な絶望をゆっくりと味わわせるための装置です。サイコパスとしてのレベルが非常に高い」
「僕はパニックになって、必死にキーボードを叩きました!でもクモの巣の中では剣を振るスピードも遅く、採掘も間に合いません。チャットで『助けて!エンジェルちゃん!罠にかかった!』と打ちました。誤作動だと思いたかったんです。でも、上を見上げると、穴の縁からAngel_Heartが僕を見下ろしていました。そして、チャット欄に流れてきた言葉は……」
「想像がつくぞ。『wwwwww』の嵐だろう?」
「はい……。
『wwwwwwwww』
『初心者ホイホイ大成功www』
『今月10人目達成乙wwww』
『その鉄装備、私が作ったやつだからマグマに落ちる前にありがたく回収するねー^^』
というメッセージが連続で流れてきたんです!」
「ひどい……!ひどすぎます!どうしてそんな意地悪をするんですか!?せっかく仲良くなれたと思ったのに、人間の心がないんですか!?」
「それがマルチサーバーの闇だ、
。彼らにとって、
のような初心者は『おもちゃ』に過ぎない。親切にして持ち上げてから、絶望の底に突き落とす。その落差を楽しむのが彼らのプレイスタイルなんだ。で、どうやってアイテムを回収されるんだ?」
「クモの巣を抜ける直前、マグマのすぐ上には、1.21で追加された銅の格子(カッパーグレート)が設置されていました。銅の格子は中が透けて見えるし、アイテムもすり抜けますが、プレイヤーは通り抜けられません。僕は銅の格子の上に乗っかり、すぐ下にあるマグマの熱でジワジワとダメージを受け始めました。僕の体が燃え上がり、ハートが減っていく中、上からAngel_Heartが釣竿のルアーを垂らしてきたんです」
「なるほど。銅の格子の上で焼き殺し、ドロップしたアイテムは下のホッパーで回収するのではなく、釣竿で引っ掛けて安全圏から回収する仕組みですね。1.21の最新ブロックを、こんな猟奇的なトラップに活用するとは、ある意味で天才的な建築センスです。お前はただの燻製肉になったわけですね」
「『アッ、アッ!』というダメージ音と共に、僕のアバターは力尽きました。そして『Angel_Heartの魔法によりマグマ遊泳を試みた』という屈辱的なデスメッセージが表示され、僕が持っていた鉄装備も、ステーキも、苦労して集めた木材も、すべて彼女に回収されました。僕はリスポーン画面で、怒りと悲しみで本当に涙を流しましたよ……」
6. カスタムHTMLで学ぶ「マルチサーバー絶対防衛術」
「見事なまでの騙されっぷりだな。お前ら読者も、いつマルチサーバーで同じ目に遭うか分からない。いいか、画面の向こうにいるのはプログラムされた村人ではない、悪意を持った人間だ。ここで、マルチサーバーで身を守り、全ロスを防ぐための絶対防衛リストを伝授しておく。カスタムHTMLで分かりやすくまとめたから、自分のブログにコピペして注意喚起しろ」
※以下のコードをWordPressエディタの「カスタムHTML」ブロックに追加してください。背景色が#1e1e1eのダークモードサイトに最適化しており、警告としての視認性を高めたサイバーパンクなデザインです。
⚠️ 騙されるな!マルチサーバー絶対防衛マニュアル ⚠️
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🚫
「見知らぬ人からの高価なプレゼント」は疑え
初心者に過剰なアイテムを無償で渡してくるプレイヤーは、信頼を金で買い、後でそれ以上の娯楽(トラップや裏切り)を求めている可能性が高いです。 -
🚫
「ダイヤあげるからおいで」は死亡フラグ
他人の拠点にホイホイついて行ってはいけません。特に地下室や、ネザーゲートの向こう側は、初心者狩りの処刑場になっている確率が99%です。 -
🚫
他人が設置した「感圧板・鉄のドア」には絶対に触れるな
その奥にあるのは宝ではなく、TNT、マグマ、または奈落への直行便です。どうしても入るなら、アイテムをすべてチェストに預けて全裸で突入しましょう。
「おおお!赤とシアンの警告カラーが目に突き刺さりますね!これを見たら、全国の『可愛い女の子と仲良くなりたいと妄想しているバカなクラフター』たちが、ハッと我に返りますよ!全裸で突入……確かに、持っていくものがなければ騙されてもダメージはゼロですね!」
「防衛の基本は相手の土俵に立たないことです。親切にされたからといって、自分の身を相手に委ねてはいけません。マルチサーバーで信頼できるのは、現実の友人か、あるいは長期間同じサーバーで共に苦労を乗り越えた戦友だけです」
7. 怒りの復讐劇(失敗)と、マルチサーバーの教訓
「で、殺されて装備を奪われた後、お前はどうしたんだ? 泣き寝入りしたわけじゃないだろうな」
「もちろんです!僕は初期スポーン地点の噴水広場でリスポーンしました。怒りで頭が沸騰していた僕は、近くの木を素手で殴り倒して木の剣を作り、あの憎きAngel_Heartのお城に向かって全力で走りました!『待ってろサイコパス野郎!僕の鉄装備を返せ!お前のその余裕の顔を、木の剣でボコボコにしてやる!』って叫びながら!」
「わぁ、
さんかっこいい!それで、悪い人をやっつけることができたんですか!?」
「木の剣でネザライト装備に挑むなど、蚊が戦車に体当たりするようなものですが……結末は見えていますね」
「はい……。10分走ってあのお城に着いた時、そこには誰もいませんでした。TABキーを押してプレイヤーリストを確認すると、Angel_Heartは既にログアウトしていました。獲物を狩り終わって満足し、さっさと別のゲームにでも行ったんでしょう。僕は無人の豪華なお城の前で、木の剣を持ったまま立ち尽くし、そのまま虚しくなってサーバーを退出しました。彼女はその後、二度とログインしてきませんでした」
「典型的な愉快犯だな。彼らは一箇所に留まらず、様々なサーバーを渡り歩いてはトラップを作り、初心者を引っ掛けて自己満足に浸る。お前が怒りで我を忘れてリベンジに来ることすら、彼らの想定内であり、それをスカした時の絶望感を想像してさらに笑っているんだろうよ」
「ううう……悔しい!僕のピュアなマイクラライフを返して!もうマルチサーバーなんて絶対にやらない!僕は一生、シングルプレイの地下で一人でブランチマイニングをして生きていくんだ!」
「極端ですね。公開マルチサーバーには確かに危険な人物もいますが、心から建築や交流を楽しんでいる善良なプレイヤーもたくさんいます。今回の件は、お前のリテラシーの低さと下心が引き寄せた悲劇です。人を信じるなとは言いませんが、システム的に自分の身を守る術を身につけてからマルチに参加すべきでしたね」
「そうですよ、
さん!世の中悪い人ばかりじゃありません!今度、私と一緒にマルチサーバーで遊びましょう!私、お花畑に可愛いお家を作って、
さんを招待しますね!入り口に感圧板を置いておきますから、踏んで入ってきてくださいね♪」
「ヒッ……!!か、感圧板……!?
ちゃんの可愛い笑顔の奥に、Angel_Heartの影が重なって見える……!ご、ごめんなさい、僕は遠慮しておきますぅぅぅ!!」
「完全にトラウマを植え付けられたな。まあ、
の感圧板の下にはレッドストーンではなく花が植えられているだけだろうが。読者のみんなも、マルチサーバーの甘い誘惑には気をつけて、自己責任で安全なサバイバルライフを楽しんでくれ。それでは、今日の講義はここまでだ。解散!」
「乙です。私は
が二度と立ち直れないように、彼のシングルワールドの家の入り口に鉄のドアと感圧板を設置してきます」
「あ、私もお手伝いします!乙です!」
「やめてえええええええええええ!!」
