おい、お前ら。今日はちょっとした墓参りだ。Google Playストアという広大な墓場から、一つの名作を掘り起こすぞ。その名はSlayinだ。いいか、カードゲームの『Slay the Spire』じゃないぞ。あっちも神ゲーだが、今日語るのはレトロなピクセルが踊る、エンドレスアクションRPGの方だ
うおおおお!Slayin!懐かしい!僕、あれで人生の貴重な時間を何百時間溶かしたことか!指一本で遊べるのに、気づいたら朝になってる電子ドラッグですよあれは!なんで消えちゃったんですか!?僕のハイスコア、まだ更新できてないのに!
お前のハイスコアなど誰も気にしていませんがね。しかし、確かに惜しい作品を失いました。2013年頃にリリースされ、『世界初のエンドレスアクションRPG』というキャッチコピーを掲げたこのゲーム。シンプル極まりない見た目とは裏腹に、ゲーマーの闘争本能をこれでもかと刺激する傑作でした。現在はAndroid版が入手不可能となっている今、その軌跡を記録に残すのは我々の義務でしょう
こんにちは。私、そのゲーム知りませんでした……。画面写真を見ると、昔のファミコンみたいで可愛いですね!でも、ストアから消えちゃったってことは、もう遊べないんですか?
Android勢は残念ながら正規ルートでは絶望的だな。iOSなら一部地域でまだ生き残っているらしいが……。まあ、後で紹介するが続編の『2』ならSwitch等で遊べる。だが、まずはこの初代がどれだけ偉大だったか、その歴史を紐解いていくぞ
1. 移動=攻撃!?究極にシンプルなゲームシステム
Slayinのルールは、幼稚園児でも理解できるレベルだ。画面にあるのは左右の移動ボタンと、ジャンプボタン。これだけだ。攻撃ボタンなんて野暮なものはない
そう!キャラが武器を突き出してて、敵に向かって突っ込む!それだけでズバッ!って倒せるんですよね。まさに体当たりこそが最強の剣技!僕の愛のアタックと同じですよ!
お前のアタックは事案になりますが、ゲーム内では正義です。この移動と攻撃が一体化したシステムこそが、本作のテンポを生み出しています。敵に触れれば倒せるが、触れる角度を間違えればダメージを受ける。ランゲームのような疾走感と、アクションRPGの育成要素が見事に融合していました
- Slayinの基本データ:
- 開発:FDG Entertainment / Pixel Licker
- リリース:2013年(iOS)、2015年(Android)
- 価格:約100円(当時)
- ジャンル:エンドレスアクションRPG
えっと、敵にぶつかるだけでいいなら、簡単そうですね?私でもクリアできそうです!
甘いな。砂糖菓子より甘いぞ
。開発者自身が死があらゆる場所に潜んでいますと警告している通り、このゲームは死にゲーだ。序盤はスライムをプチプチ潰すだけで楽しいが、レベルが上ってボスが出てくると地獄を見るぞ
2. 脳汁が止まらない!「コンボ」と「買い物」の沼
Slayinを語る上で外せないのが、コンボシステムとショップの仕様です。敵を連続で倒すとコンボがつながり、ドロップするコインの価値が上がっていきます。銅から銀へ、銀から金へ……。画面がキラキラと輝くあの瞬間、人間の射幸心はMAXになります
金色のコイン!あれを見ると理性が飛ぶんですよ!コンボを途切れさせたくないから、無理して敵の群れに突っ込んで、結果的に死ぬ。分かってるのにやめられない!これぞギャンブラーの心理!
そして、稼いだ金でその場しのぎの強化をする。これがまた熱い。ステージの合間に現れる商人が売っているのは、体力回復の肉や、より長い剣、魔法の鎧などだ。貯金して強い武器を買うか、今の命を守るために肉を買うか。この選択が常に突きつけられる
- 中毒性を高める要素:
- コンボが繋がるほどコインがザックザク貯まる快感
- ランダムに出現する商人と、シビアなリソース管理
- レベルアップ時に発生する派手なエフェクトと全回復の安心感
なるほど……。お金を稼ぐために危険を冒して、そのお金で強くなる。なんだか人生みたいですね
深いですね。ただし、このゲームの人生は一度きり。死ねばレベル1からやり直しです。ローグライクの源流とも言える緊張感が、1プレイ数分の中に凝縮されているのです
3. 個性豊かなキャラクターと、日本の「ドランシア」
初期キャラはナイト(騎士)だけだが、ポイントを貯めるとウィザードや盗賊、忍者などがアンロックされる。こいつらの性能が全く違うのも魅力の一つだ
僕は魔法使いちゃん!遠くから魔法を撃てるから安全……と思いきや、防御力が紙すぎて一瞬で溶ける!あの儚さがいいんです!守ってあげたい!
お前が操作している以上、誰も守れませんがね。ところで、このSlayinですが、実は元ネタがあることをご存知ですか?日本のサークルURARA-WORKSが制作したドランシアというFlashゲーム(後にアプリ化)です
えっ、元は日本のゲームだったんですか!?
そうだ。Slayinはそのシステムをリスペクトし、よりリッチなグラフィックとサウンドで再構築された作品だ。だから日本のレトロゲーム好きの心に響くのは当たり前なんだよ。開発者の愛を感じるだろう?
- 主なキャラクター:
- ナイト:攻守のバランスが良い初心者向け
- ウィザード:竜巻や稲妻を操るが、打たれ弱い
- ノーブ(盗賊):攻撃力は低いが、お宝ザックザクの強欲プレイ向け
- ニンジャ:消えたり手裏剣投げたり、トリッキーな動きが可能
4. 絶望の「エンドレスモード」とドラゴンの先
でも
さん、このゲームってラスボスのドラゴンを倒したら終わりじゃないんですか?僕、奇跡的に一度だけドラゴン倒しましたよ!
フッ……。ドラゴンなど、ただの通過点に過ぎません。Slayinの本当の地獄は、ドラゴン討伐後に始まるエンドレスモードにあります。敵の強さはインフレし、頼みの綱である商人の出現率が激減します
そう。回復手段を絶たれた状態で、どこまでスコアを伸ばせるか。ここからは純粋なプレイヤースキルだけの戦いだ。当時の世界ランキング上位勢は、まさに修羅だったな。40万点というスコアの壁に、数多の戦士が散っていった
ひええ……。回復なしとか無理ゲーです!僕なんてスライムに囲まれて圧死するのが関の山ですよ
5. 続編「Slayin 2」は今でも遊べるぞ!
あのお話を聞いてたら遊んでみたくなったんですけど、Android版はもうないんですよね……。どうすればいいですか?
安心しろ。正統続編であるSlayin 2が、Nintendo Switchやスマホで配信中だ。こっちはグラフィックが少しリッチになり、2ライン制になって戦略性が増している
前作の『1ラインだけのシンプルさ』を愛する原理主義者からは賛否両論ありましたが、ゲームとしての完成度は高いですよ。協力プレイも可能ですし、キャラも増えています
協力プレイ!
ちゃん、一緒にやりましょう!僕が前衛で盾になるから、後ろから魔法で援護して!あ、でもフレンドリーファイアはないよね!?僕を撃たないでね!?
ふふ、考えておきますね(撃っちゃおうかな)
6. まとめ:Slayinよ、永遠に
Slayinは、スマホゲーム黎明期に咲いた徒花(あだばな)ではない。スマホ操作に最適化されたアクションRPGの完成形の一つだった。ガチャで強くなるのではなく、何度も死んでプレイヤー自身の腕を磨く。そんな古き良きアーケード魂を持っていた
Google Playから消えた理由は定かではありませんが、メンテナンスコストやポリシーの問題でしょう。しかし、我々の記憶と、すり減った指紋はこのゲームの面白さを覚えています
もし古いiPhoneを持っている香具師や、Switchを持っている奴は、ぜひ一度触れてみてくれ。たった数百円で、数百時間の熱狂が買えるんだからな
よーし!僕は今日からSlayin 2で世界ランク目指します!まずはキャラのアンロックからだー!検索!検索!『Slayin 2 最強キャラ』!
お前の検索履歴、常に『最強』とか『裏技』ばっかりだな。少しは自分の頭を使え
というわけで、今回はここまでだ。消えゆく名作に敬礼。乙!


