おい、お前ら。今日は緊急で記事を回している。いつもはレッドストーン回路の解説や建築テクニックを披露する場だが、今日は違う。マイクラ界、いや、ネットゲーム界全体に蔓延る闇について語らねばならない。そこに転がっている、抜け殻になった男の姿を見てくれ
ううう……あぁあ……。僕の……僕のエンチャント金リンゴ……。僕のネザライトフル装備……。返してよぉ……!僕の純情を返してよおおお!
やかましい。自業自得だ。ネットの可愛いスキン=中身も可愛いという幻想は、サンタクロースを信じるより愚かだと何度言えば分かるんだ。お前が入れ込んでいた『相方』とやらは、最初から存在しなかったんだよ
あらあら。
さん、私にはいつも『土ブロックあげるから感謝してね』なんて言うのに、画面の向こうの知らないおじ様には、貴重なダイヤを貢いでいたんですね?(暗黒微笑)……私、そういう見境のない方は、マグマダイブより残酷な刑に処すべきだと思います
まあ待て、
。こいつは既に十分な社会的制裁を受けた。読者の中にも、同じような幻想を抱いている予備軍がいるかもしれない。今日は
の爆死体験談を詳細にレポートし、ネットリテラシーの教科書として世界に残すことにしよう。おい
、泣いてないでその時の録音データを提出しろ
1. 運命の出会い?掲示板で見つけた「相方募集」
聞いてくださいよぉ!始まりは一週間前でした。僕、いつも一人で寂しく整地してたんですよ。そしたら、サーバーの共有掲示板に看板があったんです。『初心者です!一緒に遊んでくれる相方さん募集!ダイヤとか全然持ってないので助けてほしいです!』って!
典型的な寄生(パラサイト)ムーブだな。熟練のプレイヤーなら『自分で掘れ』とスルーする案件だが、お前のような飢えた狼は飛びついたわけか
だって!近くに立ってたプレイヤーのスキンが、ピンク髪のツインテールで、背中に小さな羽が生えたメイド服だったんですよ!?名前も『Momoko_chan』みたいな可愛いIDで! スニーク(屈伸)して挨拶してくれた時のあの上目遣い……。僕、運命感じちゃったんです!『僕がこの子を一人前のクラフターにしてあげなきゃ!』って!
その思考回路が既にバグっているな。マイクラのスキンなんて、ネットで検索すれば誰でもダウンロードできる。なんなら、俺が明日からセーラー服の美少女スキンになってもいいんだぞ?
やめて!
さんのセーラー服とか想像しただけでSAN値が削れる!……とにかく、僕はその子にチャットで『任せてください!僕が支援しますよ(キリッ)』って声をかけたんですよ。そしたら『わあ!ありがとうございます!お兄さん優しい!』って返ってきて……。もうね、脳内で結婚行進曲が流れましたね
2. 貢ぐ喜び、搾取される快感
それで? その『モモコちゃん(仮)』と仲良く遊べたんですか?
もちろんです!僕は彼女のために必死で働きました。ブランチマイニングでダイヤを掘り、経験値トラップに篭って最強の装備を作り、それを全部プレゼントしたんです!『これ、君を守るための剣だよ』って言いながら!
吐き気がするな。ログを確認したが、お前、自分の装備は鉄のまま、相手にだけネザライト一式を渡しているじゃないか。完全に貢ぎ体質の典型例だ。相手の反応はどうだったんだ?
チャットで『すごーい!』『強そう!』『大事にするね!』って。ハートマーク付きで! 僕、その言葉だけで白米3杯はいけました。二人で並んでスクショ撮ったり、可愛いお家を建ててあげたり……。マイクラって、こんなに楽しいゲームだったんだって、感動してたんですよ
相手側から何かお返しはあったのか?
ありましたよ!冒険の途中で『お花あげる!』って、ポピーを一本くれました。……僕があげたダイヤブロック64個のお返しがポピー一本。これこそが、プライスレスな愛の証だと思ったんです!
……
さん。それは愛じゃなくて、カモって言うんですよ。ポピーの花言葉、知ってます?『恋の予感』もありますけど、『陽気で優しい』……つまり、都合のいい人ってことかもしれませんね
3. 禁断の果実、VC(ボイスチャット)への誘い
で、悲劇の瞬間は訪れたわけだ。文字チャットだけで満足していれば、お前は幸せな夢の中にいられたものを
だって!もっと仲良くなりたかったんです!エンドラ討伐に行くことになったから、連携とるために『通話しながらやりませんか?』って誘ったんです。正直、断られるかと思いました。でも、返事は『いいですよw』だったんです!
ここでの『w』の意味に気づくべきだったな。それは照れ隠しの笑いではなく、嘲笑の笑いだった可能性が高い
僕はもうドキドキですよ!DiscordのIDを交換して、通話ボタンを押す手が震えました。どんな声かな? アニメ声かな? それとも落ち着いたお姉さん系かな? 妄想が爆発寸前でした。そして、接続音が鳴って、向こうのマイクが入ったんです
『あ、もしもしー。お疲れっすー』
……え?
あら?
低かったんです。地底のマグマ溜まりより低い、野太い声が聞こえたんです。しかも、後ろで『カチッ、スーッ』ってライターでタバコに火をつける音がしたんです
役満だな。完全に40代男性、ヘビースモーカーの貫禄だ
4. 崩れ去る幻想と、おじさんの正論
僕はパニックになりました。『え?あれ?お父さんですか?モモコちゃんは?』って聞きました。そしたら、その低い声でこう言われたんです
『え? 俺がモモコ(キャラ名)だけど? てか、ネカマとか今どき普通っしょ? 装備ありがとね、兄ちゃん』
うわああああああ!違う!僕が求めていたのは!ツインテールの!美少女!中身も!美少女!なんでだよおおおお!なんでおっさんがメイド服着てんだよおおおお!
落ち着け。ここからは冷静な分析が必要だ。そのおっさんは、別に犯罪を犯したわけではない。『私は女子高生です』と年齢を詐称して騙したわけでもなく、単にお前が勝手に美少女だと思い込んで貢いだだけだ。相手からすれば、ラッキーな臨時収入に過ぎない
その通りですね。マイクラにおいて、自分の好きなスキンを使うのは自由です。おじさんが可愛いキャラを使って癒やされたいと思うのも、また自由。問題なのは、
のリテラシーの低さと妄想力です
- 今回の悲劇のポイント:
- 可愛いスキンを使っている=女性であるという思い込み
- 「w」や「ハート」の多用=好意があるという勘違い
- 一度も性別を確認せずに、高価なアイテムを一方的に送りつけた
でも、そのおじ様も意地悪ですね。『勘違いさせちゃ悪いから』って最初に言ってくれればいいのに。……まあ、タダでダイヤが貰えるなら、私でも黙ってるかもしれませんけど(笑)
ちゃんまで敵なの!? その後、気まずすぎて『あ、用事思い出したんで落ちます!』って言ってサーバー抜けました。二度とあのサーバーには戻れません。僕が建てた『愛の巣(ラブハウス)』は、今頃おっさんの喫煙所になってるんだ……
5. 結論:ネットの海は全員「男」だと思え
というわけで、今回の教訓だ。FPSだろうがMMOだろうがマイクラだろうが、画面の向こうにいるのは全員おっさんだと思って接しろ。そうすれば、もし万が一女性だった時に『おっ、ラッキー』程度で済む。最初から期待値を上げるな
ネカマ(ネットオカマ)という文化は、インターネット黎明期から存在する伝統芸能です。彼らはロールプレイを楽しんでいる場合もあれば、今回のようにアイテム目当ての場合もあります。見分ける方法は簡単にはありませんが、過剰に『か弱いアピール』をしてくる場合は警戒すべきでしょう
本当にゲームを楽しんでいる女性プレイヤーは、装備をねだったりせず、自分で黙々と整地したり建築したりしているものですよ。
さんが探すべきなのは、そういう自立したクラフターさんだったんですね
ううう……。勉強になりました……。もう二度と、スキンの見た目だけで判断しません。これからは、スティーブ(初期スキン)のおじさんだけを信じて生きていきます!
それはそれで極端だが、まあいい。今回の授業料は、ネザライト装備一式だったと思って諦めろ。そして読者のみんな、もしサーバーで『初心者です(はーと)』というプレイヤーを見かけても、生温かい目で見守るだけにしておけよ。下心は、身を滅ぼすぞ
さて、
。泣き止んだら整地作業に戻れ。お前が失ったダイヤ分、働いてもらうからな
鬼!悪魔!……でも、そんな冷たい
さんが好き!今度こそ本物の愛を見つけるんだ!
……本当に懲りない人ですね。次は私にダイヤを持ってきてくださいね? 土ブロックじゃなくて
全く、救いようがないな。解散!
乙! みんなもネカマには気をつけてねー!

