お前が学んだのは破滅への道だけだろう。しかし、DQ5が『親子三代にわたる壮大な叙事詩』であることは疑いようのない事実。単なる勧善懲悪の冒険活劇ではなく、主人公の人生そのものを追体験させる構成は、発売から30年以上経った今なお、他の追随を許さない完成度を誇っています
1. 少年時代と別れ、そして伝説のトラウマ「ぬわーーっっ!!」
DQ5を語る上で避けて通れないのが、少年時代の終わりを告げるあの悲劇だ。父パパスと共に世界を旅し、数々の出会いと別れを経験する牧歌的な序盤。そこからの急転直下。ゲマという外道中の外道によって、目の前で父親をなぶり殺しにされる絶望感。あれは当時の小学生たちの心を完全にへし折った
ああっ!思い出させないでください!パパスがあえて無抵抗で殴られ続けるシーン……画面が赤く点滅するたびに、僕の心も削られていくんですよ!そして最期の言葉『ぬわーーっっ!!』。あれはネタにされがちですけど、息子を守るための魂の叫びですからね!?僕は毎回あそこでティッシュ箱を空にします!
感情が高ぶると暑苦しいな。だが、あの『無力感』こそがDQ5の核です。偉大な父を失い、さらに自分も奴隷として10年以上も石切場で働かされる。主人公が勇者としてチヤホヤされるのではなく、どん底の奴隷からスタートする青年期。このマイナスからの出発が、後のサクセスストーリーをより輝かせるのです
そう、RPGの主人公が奴隷になるなんて前代未聞だった。ムチで打たれ、泥にまみれ、それでも希望を捨てずに脱走を図る。この泥臭さが、プレイヤーに主人公への強烈な感情移入を生むんだ
- 幼少期~青年期前半の衝撃ポイント:
- 父パパスの圧倒的な強さと、そのあまりにも理不尽な最期
- ゲマというシリーズ屈指の「憎たらしい敵役」の存在感
- 約10年間に及ぶ奴隷生活という、RPG史上最も過酷なタイムスキップ
2. キラーパンサーと「仲間モンスターシステム」の革命
でも、そんな辛い人生を支えてくれたのはモンスターたちですよ!僕、初めてスライムが起き上がって『なかまになりたそうにこちらをみている』って出た時、運命を感じました。これ、ポケ◯ンより前にやってたってすごくないですか!?特にスライムナイトのピエール!あいつ、ラスボスまでスタメン張れる超有能イケメン騎士ですよね!
そうですね。DQ5はモンスターを仲間にできるシステムを本格導入した先駆けです。装備を整えれば人間キャラ以上に活躍するモンスターたち。プレイヤーごとに『俺のパーティ』が全く異なるのも魅力の一つ。序盤でエビルアップルを仲間にできた時の無双感といったらありません
そして忘れてはならないのが、幼馴染のベビーパンサーとの再会だ。大人になって再会した時、パパスのつるぎを見せて記憶を取り戻すイベント。あそこで泣かない奴とは俺は酒を飲めん。ところでお前ら、名前は何にした?
そりゃあゲレゲレ一択ですよ!ビアンカのセンス最高!あのちょっと抜けた響きが、愛らしさを倍増させるんです!
私はボロンゴ派ですね。響きに野生の力強さと高貴さを感じます。まあ、チロルとかプックルとか、名前論争だけで一晩語り明かせるのもこのゲームの懐の深さでしょう
3. 永遠の宗教戦争!ビアンカ・フローラ・デボラ論争
さて、いよいよ本題だ。DQ5最大のイベントにして、日本のゲーム史上最も過酷な選択。サラボナでの結婚だ。幼馴染のビアンカか、大富豪の娘フローラか。DS版以降はそこに高飛車なデボラまで加わった。この選択が、プレイヤーの人生観を丸裸にする
うおおおおお!戦争だ!これは聖戦だ!僕は声を大にして言いたい!ビアンカ一択であると! あの山奥の村で、主人公が来るのをずっと独りで待ってたんですよ!?彼女を選ばないなんて、人の心がないんですか!?幼馴染属性、金髪、そして少し幸薄い感じ……守ってあげなきゃダメでしょおおお!
これだから感情論で動くバカは困る。冷静に考えてください。フローラを選ぶことで得られるルドマン氏からのバックアップ、強力な専用装備、そして何よりイオナズンやベホイミを習得する彼女の戦闘能力。旅のパートナーとして、また一国の王としての政略的判断も含めれば、フローラこそが最適解です。それに、あのお淑やかな彼女が冒険を通じて芯の強さを見せるギャップ……これこそが至高
俺はあえてデボラを推すぞ。最初はただのワガママ女に見えるが、仲間会話で見せる不器用な優しさや、主人公への信頼。あれは『ツンデレ』という言葉では片付けられない破壊力がある。リメイク版でしか味わえない、まさに大穴(ダークホース)だ
- 三者三様の魅力:
- ビアンカ:ストーリー的な正妻感と、共に苦労を乗り越える安心感
- フローラ:圧倒的な資金力と呪文性能、そして意外な冒険心
- デボラ:全女性キャラ中トップクラスの物理火力と、心を開いた時の可愛さ
ぐぬぬ……デボラ様にハイヒールで踏まれるのも悪くない……いや、ダメだ!僕はビアンカとの愛を貫くんだ!でもHD-2Dリメイクでフローラの水の羽衣姿が高解像度になったら、心が揺らぐかもしれない……!
4. 主人公は「勇者」ではない、という衝撃の真実
そして物語は後半へ。結婚し、幸せを掴んだと思ったら再び石像にされ、8年もの時が流れる。石像のまま見守る我が子の成長。そして封印が解けた時、明らかになる真実。『自分は伝説の勇者ではなかった』という事実だ
あの瞬間、震えましたよ!息子が天空の剣を装備できた時の『えっ、お前なの!?』っていう驚きと、『パパより強いじゃん!』っていう頼もしさ。自分が主役の座を降りる寂しさもあるけど、それ以上に親としての喜びが勝るんですよね。僕、子供いないけど、完全に親の気持ちでプレイしてましたもん
そうだな。パパスから主人公へ、そして主人公から子供たちへ。意志と血脈が受け継がれていく。魔王ミルドラースを倒した時、それは単なる世界平和ではなく、一族の長きにわたる因縁に決着をつけた瞬間なんだ。エンディングのワルツを聞きながら、走馬灯のように蘇る人生の記憶。あれを超えるカタルシスはそうそうない
5. まとめ:HD-2Dリメイクで俺たちの涙腺は崩壊する
ロトシリーズのリメイクで見せたスクエニの本気度を考えれば、天空シリーズ、特にDQ5のリメイクもそう遠くない未来に実現するでしょう。もしHD-2Dで、あの雨の古城や、妖精の村、そしてグランバニアの王宮が再現されたら……。想像するだけで期待値がストップ高です
結婚前夜のイベントとか、ボイス付きになったらどうしよう!ルドマンさんの『まさか この私が好きとか……?』もフルボイスで聞けるんですか!?いや、そこはどうでもいいか。とにかく、もう一度あの人生を歩みたいんです!ビアンカの手を取って、教会の鐘を鳴らしたいんです!
DQ5は、いつ遊んでも新しい発見がある。子供の頃はパパスの強さに憧れ、大人になってからはパパスの苦悩に涙する。プレイヤーの年齢によって見え方が変わる、まさに一生モノのゲームだ。まだ未プレイの香具師がいるなら、記憶を消してでも遊ぶべきだぞ。リメイクを待つのもいいが、今すぐスマホ版で冒険を始めるのも悪くない
そうですね。人生はロールプレイング。DQ5ほど、その言葉が似合うゲームはありません。さあ
、今度はフローラを選んでみるのも人生勉強ですよ
断る!僕は何度生まれ変わっても、あの山奥の村へ迎えに行くんだ!……でも、セーブデータは3つあるから、こっそりデボラ様とも結婚してきます!いざ、ヌルっとする世界へ!
……やれやれ、欲望に忠実な奴だ。だが、それもまた人生。解散!

