おい、お前ら。前回は『マシナリウム』で錆と油のロマンに浸ったが、今日は同じAmanita Designが送り出した、もう一つの狂気と芸術の結晶を紹介するぞ。その名もサモロスト3(Samorost 3)だ
サモロスト!名前は聞いたことあります!あの、全身白タイツのおじさんが主人公のやつですよね?僕、最近全身タイツフェチに目覚めそうなんですけど、このゲームで開眼できそうですか!?
お前の性癖の扉はどうでもいい。警察に通報される前に閉じておけ。……コホン。
の言う通り、主人公は奇妙な小人(ノーム)ですが、この作品は『マシナリウム』以上に好みが分かれる作品としても有名です。美しいけれど、どこか生理的な不気味さを孕んでいる。今日はその魅力を解剖していきましょう
こんにちは。私、このゲームのふわふわした雰囲気が大好きなんです。まるで動く絵本みたいで……。でも、時々出てくる虫さんがちょっとリアルすぎて、画面を指で触るのが怖くなっちゃう時もありました
そう、それこそがこのゲームの真骨頂だ。美しさと気持ち悪さは紙一重。2016年の発売から10年が経った2026年の今でも、この独特のセンスを超えるゲームはなかなか現れていない。さあ、奇妙な宇宙の旅へ出発だ
1. ストーリーなんてあってないようなもの?奇妙な世界観
まず断っておくが、このゲームに壮大なストーリーや感動的なセリフを求めてはいけない。主人公は、宇宙を旅することを夢見る宇宙ノーム。ある日、空から降ってきた謎のフルートを拾い、その出処を探るために宇宙船(どう見ても巨大なキノコかタマネギ)に乗って旅立つ。以上だ
えっ、それだけですか?魔王を倒すとか、世界を救うとか、可愛いお姫様とイチャイチャするとか、そういう展開はないんですか!?
ない。あるのは、奇妙な惑星と、そこに住むさらに奇妙な住民たちとの交流だけだ。そもそも、前作の『サモロスト1』『2』とはストーリー的な繋がりはほぼないから、いきなりこの『3』から始めても問題ない。むしろ、3が最もボリュームがあり、洗練されている
セリフが一切ないから、言葉がわからなくても大丈夫なんですよね。キャラクター同士が吹き出しのアニメーションで会話するんですけど、『あ、お腹すいてるのかな?』とか『怒ってるのかな?』って想像するのが楽しいんです
- サモロスト3の基本情報:
- 開発:Amanita Design(マシナリウムと同じ)
- ジャンル:探索アドベンチャー&パズル
- 特徴:文字なし、圧倒的な書き込み、独特なサウンド
まともなストーリーはないが、『ヘンなキャラがヘンな世界をヘンな風に旅する』という点においては一貫している。このシュールさを受け入れられるかどうかが、最初の関門だな
2. 変態的書き込み!「美しくも不気味」なビジュアル
本作最大の特徴は、何と言ってもそのビジュアルアートです。開発チームが5年近くかけて作り上げたグラフィックは、ドットの1つまで魂が込められていると言っても過言ではない。写真のコラージュと手書きイラストを融合させたような質感は、唯一無二です
画面を見てるだけで、なんかこう、背中がゾワゾワするんですよね。苔の質感とか、木の皮のめくれ具合とかがリアルすぎて。あと、虫!なんか足がいっぱいある虫とかが、カサカサ動いてるじゃないですか!
ちゃんを守るために、僕は殺虫剤を持って画面の前で待機します!
ふふ、殺虫剤はやめてあげてください。でも、本当に細かいところまで動くんですよね。背景だと思っていた葉っぱをクリックすると揺れたり、小さな虫が出てきたり。ゲームの進行には関係ないギミックがいっぱいで、寄り道ばかりしちゃいます
海外メディアからも『変態的ビジュアル』と称賛(?)されるレベルだからな。美しいを通り越して、ある種の生理的嫌悪感ギリギリのラインを攻めている。集合体恐怖症の奴には少しキツイ場面もあるかもしれないが、それが逆にクセになるんだ
- ビジュアルの注目ポイント:
- 高解像度で見ると溜息が出るほど緻密な背景美術
- 有機的なデザインと、少しグロテスクで可愛いクリーチャーたち
- 画面内のほぼすべてのオブジェクトが何らかの反応を返すインタラクティブ性
3. 音楽を「作る」楽しみと、魔法のフルート
このゲーム、音の使い方が非常に面白い。主人公が持っている魔法のフルートは、ただの楽器じゃない。これを吹くことで、自然界の精霊(のようなもの)を呼び出し、ヒントを聞いたり、世界に干渉したりできるんだ
そして、パズル自体も音楽的です。例えば、謎のクリーチャーたちに合唱させる場面。正解の組み合わせを探すのが目的ですが、間違った組み合わせでも、それはそれで奇妙でユニークな音楽が奏でられる。『間違えること自体が楽しい』ように設計されているのは、脱帽ですね
僕もカラオケでよく『お前の歌はパズルだな』って言われますけど、そういうことですか!?
お前の場合は単なる騒音公害だ。黙ってろ。……本作のBGMは、環境音と楽器が見事に調和しており、プレイしているだけでアンビエントな音楽アルバムを聴いているような気分になれます。効果音一つ一つが心地いいんですよね
いろんな楽器の音を集めて、最後に大きな音楽を作る……そんな目的もあるんです。耳をすませてプレイするのがおすすめですよ
4. 難易度は?マシナリウムより簡単?
さて、気になるゲームバランスだが……正直、評価が分かれている。マシナリウムより簡単だと言う奴もいれば、ヒントなしじゃ無理だと嘆く奴もいる。基本的には『総当たり』でクリックしていけば進めるが、論理的思考というよりは、直感を試される場面が多いな
僕、最初の惑星で3時間迷子になりましたよ!『ここに行け』みたいな矢印がないから、どっちに行けばいいのかサッパリで。最終的に、画面中のありとあらゆるものをクリックしまくる『クリック連打マシーン』と化しました
お前の知能指数の問題はさておき、確かに導線は不親切かもしれません。しかし、本作には強力なヒントブックが存在します。これを見れば、その場面の正解がイラストで完全に図解されている。詰むことはまずありません
だが、そのヒントブックを見るための手順が面倒なんだよな。毎回、簡単なドット合わせのパズル(ダイヤル錠)を解かないと中身が見られない。これが地味にストレスだという声は多い
- 攻略のポイント:
- 画面内の気になるところは全てクリック&フルートを使用する
- 行き詰まったら、面倒くさがらずにヒントブックを見る(解読が必要な場合も)
- クリア時間は3〜4時間程度。休日に一気に遊ぶのに最適
5. スマホ版の注意点と、2026年の評価
さん、これスマホでも遊べるんですよね?寝っ転がってプレイしたいんですけど、僕の小さなスマホでも大丈夫ですか?
……悪いことは言わないから、タブレットかPCにしておけ。先ほども言った通り、このゲームの書き込みは異常だ。小さなスマホ画面だと、重要なアイテムがゴミ粒にしか見えないことが多々ある。眼精疲労で目が潰れるぞ
私もタブレットで遊びました。大きな画面のほうが、絵本の細かいところまで見えて楽しいですし、誤タップもしにくいですよ
価格についてだが、2026年現在でも数百円(600円前後)で購入できる買い切りアプリだ。追加課金も一切ない。このクオリティの芸術作品がラーメン一杯分で楽しめると思えば、コスパは最強クラスと言っていいだろう
まとめ:好き嫌いは分かれるが、一度は触れるべき「芸術」
マシナリウムが『万人に勧められる名作』だとしたら、サモロスト3は『刺さる人には深く刺さるカルト的名作』だ。虫や集合体が極端に苦手でなければ、この奇妙な宇宙旅行は最高の体験になるはずだ
最初は虫が怖いって言ってましたけど、見てるうちにだんだん可愛く……いや、やっぱり怖いです!でも、あのノームおじさんの動きがコミカルで可愛いから許します!僕も明日から白タイツで出社しようかな!
職務質問される未来しか見えないな。……総評として、サモロスト3は『動く絵本』の最高峰です。忙しい日々に疲れた時、言葉のいらないこの世界で、ぼーっと音と絵に浸る。そんな贅沢な時間の使い方ができる大人のためのゲームですね
クリアした後は、なんだか不思議な夢を見た後のような気持ちになれます。皆さんもぜひ、魔法のフルートを吹いてみてくださいね
よし、紹介は以上だ。俺たちはこれから、マシナリウムとサモロスト、どっちの主人公が可愛いか討論会を行う。参加費は無料だ
もちろんジョセフくんですよ!ロボット愛!
私はノームのシュールさを推しますね。お前とは分かり合えそうにない
……勝手にやってろ。それでは読者のみんな。良き宇宙の旅を。乙!

