おい、部屋の隅で体育座りをして泣いているそこのお前。言わなくても分かるぞ。ギャリーが死んだな?
うわあああああん! 嘘だ! 嘘だと言ってよバーニィ! じゃなくて
さん! 気がついたらギャリーさんが眠ったまま起きないんです! 素敵な一枚絵(スチル)になって、動かなくなっちゃったんです! どうして!? 僕はただ、彼と一緒に地上でマカロンを食べたかっただけなのに!
落ち着け。そして鼻水を私の服で拭くな。初見プレイでギャリーを死なせてしまうのは、このゲームにおける『通過儀礼』だ。多くのプレイヤーが、自分の選択のせいで彼を永遠に美術館に閉じ込め、枕を濡らしてきた
だが、二度目はない。彼を確実に生還させ、あの狂った世界から連れ出すためには、明確なルールが存在する。今日は、彼を死なせたくない全プレイヤーに捧ぐ、鉄壁の死亡フラグ回避マニュアルを伝授するぞ
お願いします! 悪魔に魂を売ってでも、彼を助ける方法を教えてください!
1. 生存の仕組み:管理すべき「2つの数値」
まずシステムを理解しろ。ギャリーの生死は運じゃない。お前の行動によって裏で増減している『2つの隠しパラメータ』で決まるんだ
これを知らずに進めるのは、目隠しをして地雷原を歩くようなものだ。メモを用意しろ
- 死亡ポイント(Doom値):増えすぎるとギャリーの精神が限界を迎え、発狂・死亡する。
- 好感度(絆値):足りないと、生きていても記憶を失い『再会の約束』ができない。
デス・ポイント……!? なんて恐ろしい数値があるんですか! つまり、僕は無意識に彼を追い詰めていたと……?
そうだ。目指すべきゴールは『死亡ポイントをゼロに抑え、好感度をMAXにする』こと。この2つを同時にこなさないと、トゥルーエンドには辿り着けない
片方だけじゃダメだ。元気でも記憶がなきゃ他人だし、好感度が高くても死んでたら意味がない。シビアだが、愛があれば乗り越えられる
2. 絶対にやるな! 恐怖の「死亡ポイント」加算行動
ここからは具体的なNG行動だ。これらは全て『死亡フラグ』だと思え。一つでも踏むと、後半の『人形の間』で取り返しのつかないことになるぞ
① 鏡の部屋:マネキンの頭を蹴り飛ばすな
鏡に映ったマネキンの頭をどうするか。ここで『頭を蹴り飛ばす』とか『破壊する』ような野蛮な行動を取るな。イヴは9歳の少女だぞ? マイク・タイソンじゃないんだ
えっ、でも邪魔だし……。なんかムカつく顔してるから、つい蹴りたくなりません? ストレス発散に
お前のその短気が彼を殺すんだ。ここで暴れるとギャリーが『キャッ!』と驚いてストレスが溜まる。正解は『ギャリーに止めてもらう』だ。彼に任せろ。彼のコートを汚すな
② 灰色の部屋:しつこい人形を蹴るな
部屋から出ようとすると、ドアを塞いでくる青い人形。あれもしつこいからといって『蹴り飛ばす』と死亡ポイント加算だ
また蹴るなってことですか! ゲルテナ展はサッカー禁止なんですね!? じゃあどうすれば……
『横にどかす』を選べ。紳士的に振る舞うんだ。人形相手でも優しさを見せる、それがギャリーの精神衛生上良いんだよ
③ メアリーとの会話:余計なことをするな
メアリーと合流した後、変な紐(ひも)が垂れ下がっている部屋があるだろ? あれを『右側の紐を引く』と、上からタライ……じゃなくて人形が落ちてくる
いかにも引いてくださいって顔してますもん! 引きますよ普通!
それが罠だ。人形が落ちてくるとギャリーが驚く。これもポイント加算だ。それから、メアリーに対して『ギャリーと二人で出たい』みたいな空気を出しすぎるのもNGだ
彼女の嫉妬心を煽ると、物語後半で殺意マシマシになる可能性がある。3人で仲良く脱出するフリをするんだ。大人の対応を見せろ
3. 運命の分かれ道:「人形の間」での行動
ここが最大の山場だ。ギャリーと逸れた後、彼は一人で『人形の間』という狂気の部屋に閉じ込められる。ここでの行動が生死を分ける
あそこ怖い! 画面中が青い人形で埋め尽くされて、『おいでよ』『遊ぼうよ』って! 怖いから探索したくないです!
逃げるな。ここで重要なのは『脱出までの早さ』だ。正しい鍵(どれか一つが正解)を見つけ出し、速やかに部屋を出ること。もたもたしていると、幻覚に飲まれて死亡ポイントが蓄積される
そして何より、ここまでの死亡ポイントの蓄積量だ。これまでマネキンを蹴ったり、人形を蹴ったりしていると、どれだけ早く脱出しようとしても、彼は幻覚に負ける
負けるとどうなるんですか……?
『なんだか……疲れちゃったわ……』と言い出して、人形と会話を始め、最終的に自分の意思でそこに留まることを選んでしまう。こうなったらもう、イヴが駆けつけても手遅れだ
ひえぇぇ……! つまり、日頃の行いがここで裁かれるわけですね! 因果応報! 仏教かよ!
そうだ。だから序盤の『蹴らない』『驚かせない』が、ここで生きてくるんだ
4. トゥルーエンドへの鍵:「ハンカチ」を渡せ
さて、死亡ポイントを回避して彼が無事に正気を保っていたとしよう。だが、安心してはいけない。ここからは『好感度』の勝負だ
好感度が足りなければ、彼は脱出できても記憶を失ってしまう。『忘れられた肖像』や『いつまでも一緒』エンドを回避し、最高の結末を迎えるためには、以下の条件を満たす必要がある
① こまめに話しかける(超重要)
リメイク版では特に重要だ。ことあるごとに『会話』ボタンを押せ。最低でも7回以上、できれば数十回は話しかけろ。意味がなくても話しかけろ
それは任せてください! 僕はギャリーさんのストーカーですから! 1歩歩くたびに話しかけます!
それはそれでウザがられそうだが……まあ、システム上はそれで正解だ。特に新しい部屋に入った時や、変なオブジェの前では必ず会話が発生する
② 日差しの中で話す(コートイベント)
中盤、太陽の光が差し込む美しい廊下がある。あそこで立ち止まって、ギャリーに話しかけまくると発生するイベントだ
ああ! あの神イベント! 寒がるイヴちゃんに、自分のコートを貸してくれるやつですよね!?
そうだ。あれを見るか見ないかで、好感度の上昇値が段違いだ。絶対にスルーするな
③ 最後にハンカチを渡す
ギャリーが負傷した時、イヴのハンカチを渡す選択肢が出る。これを渡さないと、エンディングのフラグが立たない。一番大事なアイテムだ
ハンカチ! あれですね! 最後に彼がポケットからそれを見つけて……『あれ? これ……』ってなるやつ! ううっ! 思い出すだけで涙が! 絶対に渡します! 洗濯してアイロンかけて渡します!
血まみれのハンカチを渡すことになるが、それが二人の絆の証になるんだ。これを忘れたら、全てが水の泡だぞ
5. まとめ:愛とは「暴力を振るわないこと」
結論だ。ギャリーを生かすために必要なのは、高度なパズル力でも、素早い反射神経でもない
愛ですね!?
いや、『マネキンや人形に暴力を振るわず、彼とたくさんお喋りをする』。これだけだ
物理的な暴力はもちろん、彼の精神を削るような行動を慎むこと。それがスパダリを守る唯一の方法だ
なんて平和な攻略法! 当たり前のことを当たり前にやるだけで、彼は救えるんですね!
それが極限状態の美術館では難しい、というゲームだがな。……もし万が一、ギャリーがおかしくなってしまったら、迷わずリセットしろ。その世界線に救いはない
バッドエンドも物語として美しいが、精神衛生上、初回はハッピーエンドを目指すべきだろうな
さあ、涙を拭いてやり直してこい。今度こそ、二人で地上に出てマカロンを食べるんだ。解散!
うおおおお! 待っててねギャリーさん! 今度こそ、君の手を絶対に離さない! 検索! 検索! 『Ib マカロン どこのお店』!
……だから、それは現実にはないと言っているだろう。乙!



