おい、お前ら。席につけ。今日は日本が世界に誇るサバイバルホラーの金字塔、バイオハザードについて語るぞ。特に、シリーズの評価を真っ二つに割りつつも、新たな黄金期を築いた7と8(ヴィレッジ)の激動の変遷についてだ
うおおおお!バイオ!ドミトレスク夫人!あの巨大なお姉様に踏まれたいだけの人生でした!……って、あれ?今日はなんか空気が違いませんか?なんかいい匂いがするような……
……静粛に。お前の腐った体臭が漂う前に紹介しておこう。今日は特別ゲストとして、
さんが参加している。お前のような汚物と同じ空気を吸わせて申し訳ないが、これも仕事だ。……
さん、こちらの席へどうぞ(キリッ)
はい、よろしくお願いします。バイオハザードは私もプレイ済みですので、今日は皆さんとお話しできるのを楽しみにしていました。お手柔らかにお願いしますね
お、おなごおおお!?え、あ、はい!よ、よろしくお願いしますでごわす!僕、バイオとか全然怖くないし!豆腐モードとか余裕でクリアするし!い、いいところ見せちゃうぞー!
……先が思いやられるな。まあいい。7と8は、それまでのシリーズとは全く異なるアプローチを取ったことで知られている。なぜ評価が分かれたのか、そしてなぜそれが正解だったのか。その歴史を紐解いていくぞ
1. 迷走していた「6」までのアクション路線と限界
まず前提として、バイオハザード6までの流れを整理する必要がある。4で採用されたビハインドビュー(肩越し視点)は大発明だったが、5、6と進むにつれて、ホラーよりもアクション映画のような派手さがインフレしていったんだ
そうですね。……ゴホン。
さんもご存知かと思いますが、6は商業的には成功したものの、古参ファンからは怖くないという批判も多かったのです。ハリウッド映画のように爆発、銃撃戦、体術でゾンビをなぎ倒す……それはそれで爽快ですが、サバイバルホラーとしてのアイデンティティは揺らいでいました
確かに、クリスさんが岩をパンチで動かしたり、レオンさんがバイクで走り回ったりと、人間離れしたシーンが目立っていましたよね。あれはあれで楽しかったですけど、恐怖という点では少し物足りなかったかもしれません
ちょ、岩パンチの話はやめるんだ!あれはゴリラ……じゃなくてクリスの筋肉への冒涜だぞ!でも確かに、あの頃は恐怖に怯えるというより、物理で解決する感じでしたよね。僕たちプレイヤー側も慣れちゃってて、ゾンビを見ても『お、経験値だ』くらいにしか思わなかったですし
- 「7」発売前のシリーズの課題:
- アクション過多による「ホラー要素」の欠如
- 主要キャラ(クリス、レオン等)が強すぎて危機感がない
- マンネリ化打破のための、抜本的なシステム変更の必要性
2. 全てを捨てた「7」の衝撃とアイソレートビュー
そこで2017年、カプコンはとんでもない賭けに出た。ナンバリングタイトルでありながら、視点をFPS(一人称視点)に変更し、主人公も一般人のイーサン・ウィンターズに据えた。これがバイオハザード7 レジデント イービルだ
あれはビビりましたよ!FPS!?バイオなのに顔が見えない!?って。しかも体験版からして空気が重すぎて……。ベイカー家の夕食シーンとか、VRでやった時はリアルに吐きそうになりました。お父さん(ジャック・ベイカー)が壁を突き破ってくる恐怖、あれはトラウマですよ!
私もプレイしましたが、あの没入感は凄まじかったですね。これまでの客観的な視点と違って、自分がその場にいて、目の前に恐怖が迫ってくる感覚……。屋敷という閉鎖空間も相まって、初代バイオハザードの探索する恐怖が見事に蘇っていたと思います
流石ですね、
さん。その通りです(ニチャア)。技術的にもREエンジンという新しいエンジンが採用され、フォトリアルなグラフィックが恐怖を助長させました。しかし、このFPS化こそが、評価を二分する最大の要因にもなったのです
そう。従来のキャラが見える画面が好きだった層からは、これはバイオじゃないという拒絶反応も出た。さらに、FPS特有の画面酔い(3D酔い)でプレイを断念するユーザーも続出したんだ。だが、結果としてこの原点回帰は、失われかけていたブランドの恐怖を取り戻すことに成功した
- 「7」がもたらした革命と賛否:
- 圧倒的な恐怖体験とVR対応による没入感(高評価)
- FPS視点による「3D酔い」と、キャラが見えない不満(低評価)
- ヒーロー不在の不安感と、一般人イーサンの弱さ
3. 「8(ヴィレッジ)」でのエンタメ回帰とイーサンの物語
そして2021年、その正統続編となるバイオハザード ヴィレッジ(8)が登場する。7のシステムを引き継ぎつつ、今度は村全体を舞台にした、ホラーのテーマパークのような作品になった
出ましたヴィレッジ!ドミトレスク夫人!ハイゼンベルク!人形使いのドナ!キャラが濃すぎる!7がジメジメしたホラーなら、8はダークファンタジーって感じでしたよね!武器商人まで復活して、4のようなワクワク感がありました!
君は少し落ち着きたまえ。……
さん、8では7で『怖すぎてクリアできない』という声に配慮して、あえて恐怖演出をマイルドに調整したと言われています。その分、探索や戦闘の楽しさ、そしてストーリーのドラマ性が強化されました
はい、怖さはありつつも、次はどんな敵が出てくるんだろうという楽しみが勝っていました。それに、何と言ってもイーサン・ウィンターズの物語の結末には涙しました……。あんなに酷い目に遭いながらも、ただ娘のために戦うお父さんの姿は、歴代主人公の中でも特別な存在感がありました
イーサンは顔すらまともに描写されない主人公だったが、8のラストで間違いなくヒーローになったな。だが、ここでも評価は割れた。超常現象じみた敵のデザインや、物語の結末に対して、従来のウイルス兵器設定を好む層からはファンタジーすぎるという声も上がったんだ
- 「8」での変化と評価点:
- ホラーとアクションの絶妙なバランス調整(遊びやすさ向上)
- 魅力的な敵キャラクターたち(ドミトレスク夫人など)
- イーサン編の完結による、ストーリーへの深い没入感
4. なぜ評価が真っ二つに分かれたのか?徹底考察
さて、ここからが本題だ。7と8はシリーズを救った傑作だが、なぜここまで賛否が激しいのか。その理由は大きく分けて3つある
えーっと、やっぱりFPS視点ですかね?僕の友達も『酔うから無理』って言って動画勢になってましたし。あと、レオンやジルみたいな美男美女を操作したい!っていうキャラゲーとしての需要も無視できないですよね
その通りだ、たまには鋭いな。……
さんはどう思われますか?やはり、歴代キャラへの愛着という点でしょうか?
そうですね……。やはり、クリスさんやレオンさんのような絶対的な安心感がないことは、不安でもあり不満でもあったのかもしれません。それに、7と8は『カビ(特異菌)』がテーマで、これまでのアンブレラ社やゾンビとは少し毛色が違いましたから、往年のファンほど違和感を覚えたのかもしれませんね
的確だな。1. 視点の変更(FPS酔い・キャラが見えない)、2. 既存キャラの不在と扱いの変化、3. ホラーとアクションのバランス。この3点が、ユーザーの好みを分けるフィルターになった。特に7は怖すぎたことが逆にプレイハードルを上げ、8はアクション寄りに戻したことで『怖くない』と言われた。あちらを立てればこちらが立たず、というやつだ
- 評価が分かれた主な要因まとめ:
- 視点問題:TPS(三人称)派 vs FPS(一人称)派の対立
- 恐怖の質:精神的恐怖(7) vs エンタメ的恐怖(8)
- ストーリー:SFバイオハザード vs オカルトバイオハザード
5. 転換点としての意義と、これからのバイオハザード
しかし、結果を見れば7と8は大成功だったと言える。7で地に落ちかけたブランドイメージを回復し、8で新規層を大量に取り込んだ。そして、その技術とノウハウがあったからこそ、TPS視点に戻したRE:2やRE:4のリメイクも神ゲーとして生まれたわけだ
確かに!RE:4とか最高でしたもんね!つまり、7と8があったからこそ、今のバイオの盛り上がりがあるってことかぁ。イーサン、君の犠牲は無駄じゃなかったよ!君の手首がちぎれたことも、足を食われたことも!
言い方よ。……ですが、
さん。こうしてシリーズが多様化することで、ホラー好きもアクション好きも、それぞれの楽しみ方ができるようになったのは素晴らしいことだと思いませんか?(キリッ)
ふふ、そうですね。イーサンさんの物語は終わりましたが、娘のローズさんの物語や、まだ現役のクリスさんたちの戦いがどう続くのか、とても楽しみです。シリーズがこれだけ長く続いて、常に新しいことに挑戦している姿勢は本当にすごいと思います
そういうことだ。7と8は、バイオハザードが安住の地を捨ててでも進化を選んだ証拠だ。食わず嫌いをしている香具師がいるなら、今すぐプレイしてみろ。FPS視点の恐怖と感動は、動画を見るだけじゃ絶対に伝わらないからな
よーし!僕も久しぶりにヴィレッジやってきます!ドミトレスク城で鬼ごっこしてくるぞー!
さん、もし怖かったら僕が後ろで見ててあげますからね!
お前が見てると余計に怖気が走るだろうが。……
さん、もしよろしければ、私がRE:4のプロフェッショナル攻略法を懇切丁寧にレクチャーしましょうか?手取り足取り……
あ、大丈夫です。私、ナイフクリア済みですので。それでは皆さん、ごきげんよう
…………はい
……格が違ったな。それでは読者のみんな、良きサバイバルライフを。乙!


